WOG's 2000-2001 Season Preview

全国の真面目なNCAAファンの皆様、お待たせしました!! NCAAクレイジーのWOGが大胆にも2000-2001シーズンの予想をお届け致します。尚、前回からの慣例として、1位とか2位とかランキングはしません。はっきりいって予想なんて全くあてにならないNCAAの世界ですので競馬的予想の方がなんぼか楽しめるかも、といった体裁になっております。
 尚、WOGが住んでいる地域上、東に偏った選考になっているのは致し方ないこととしてご勘弁下さい(西についてはeueさんにまかせます!!)。ついでにビギナーの方のための主力選手紹介、NBAファンの方のためにWOGのアーリーエントリー予想もそれぞれ付け加えておきましたので、そのプレイヤー達に注目して、放送されるゲームを楽しんで下さいね(^-^)。

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<本命>
Duke Blue Devils
(Atlantic Coast Conference)
主力選手/
シェーン・バティエ(SF/PF 4年)
ジェイソン・ウィリアムズ(PG 2年)
カルロス・ブーザー(PF/C 2年)
マイク・ダンリビー・ジュニア(SF/SG 2年)
クリス・デュホン(SG/PG 1年)

 2000-2001のWOGの本命予想はやっぱりデューク。別にACCに所属しているから、とかUNCのライバルだからとかいう贔屓目は入ってません。アクシデント的な敗戦がないとしたら2001年のNCAAトーナメントを制覇するのはこのチームだと思わせる要素がいくつもあるからです。
 NCAAのトップを争う名コーチであるコーチKことマイク・シャセフスキのもとでの選手達の優れたケミストリーはその最大の要素。ブルーデビルのプレイヤー達は勿論個人能力にも秀でたプレイヤーが多いのですが、それ以上に戦術理解に長けたクレバーな頭も合わせ持っており、スクリーンのかけ方や勝負どころの捉え方が非常に上手い。今季もACC内でのカンファレンスゲームは無敗で終える可能性は高いです。
 このクレバーさを代表しているのが、今やデュークになくてはならない存在となったシェーン・バティエ。彼は3年として過ごした1年間でディフェンダーからスコアラーへと成長し、勝利が危ぶまれていたデュークをしっかりと支えました。
 キャプテンとしてチームを支えてきたクリス・キャラウェルが抜けることによる影響が心配されていますが、そこは1年生PGとして苦労してきたジェイソン・ウィリアムズやインサイドにいるカルロス・ブーザー、ウィングでバティエ並のクレバーなプレイを見せるマイク・ダンリビージュニアという3人の2年生トリオの成長により充分補えるものでしょう。特にブーザーは今季の活躍次第では(ケガをしたりしなければ)、2年生を終えた時点でのアーリーエントリーが非常に濃厚です。
 これに加え、1年生シューターとして非常に評価の高いクリス・デュホンが入ってきます。デュホンは最初の内はゲームに馴染めないこともあるかもしれませんが、聞き分けのよい性格なのでコーチKによってシーズン後半にはスターターとして活躍していることが予想されます。
 心配なのはスターターのケガによるアンバランスですが、2人以上出たりしなければ何とかうまくしのげそうに思われます。強豪デュークは今季もランキングのトップの一角を占め続けることでしょう。


<対抗>
Arizona Wildcats
(PAC10)
主力選手/
ローレン・ウッズ(C 4年)
ジェイソン・ガードナー(PG 2年)
リチャード・ジェファーソン(PF/SF 3年)
マイケル・ライト(PF/SF 3年)
ギルバート・アリナス(SG 2年)

 今季のアリゾナはもうホントに大好きです。こういう走りまくりのアップテンポでショーマンシップ満載のバスケは見ていて楽しくて最高です。この子達を見ているとWOGが愛してやまない97-98シーズンのUNCを彷彿とさせてくれます。はっきり言ってデュークとアリゾナ、どっち応援しろっつったら文句無しにアリゾナの方を応援します。だって面白いんだもん、この子達のバスケ。だからWOGのこの予想が外れてアリゾナがNCAA優勝してくれたりなんかしても、悔しがるどころか逆に嬉しいです。だってデュークが優勝するのなんて何だか当たり前すぎてつまらないですもん(デュークファンの方、すみません)。
 じゃあどうして本命にしないんだ、との声がでてきそうですね。そうなんです。そこが問題なんです。アリゾナは好きなチームなだけに自分の中では何となく優勝するような気がしないのです。感情的なコミットと客観的な分析は両立しない、というか、個人能力を最高に駆使したチームなだけに、どこかで老獪なディフェンシブなチーム相手の「コロッと負け」があるような気がしてならないのです。
 具体的に弱点を言え、といわれたら、やはりこの個人能力主体のプレイスタイルが災いとなることだってあり得るという点でしょう。スターター全員が素晴らしい能力を持った選手なだけに、彼等のひとりでもケガをしてしまった場合、そして彼等が精神的にスランプに陥ってしまった場合、そこをきっちり締めて正しい方向に導く存在がいないような気がしてならないのです。
 チームのリーダーシップの場所がイマイチ明確でないのも不安材料の一つ。ウッズはどう考えてもリーダーっぽくないし、ライトでは地味すぎ。かといってジェファーソンやガードナーにやらせると暴走してしまうような気がしてならない。この辺、水爆頭のエジャソンのリターンにかかってくるような気もします。
 因みにシーズン終了後にアーリーエントリーしそうなプレイヤーはジェファーソンとガードナー。この2人は何となく顔に来年でアーリーって書いてあります(笑)。

<オススメ その1>
Michigan State Spartans
(BigTEN Conference)
主力選手/
アンドレ・ハトソン(C/PF 4年)
チャーリィ・ベル(SG/PG 4年)
ザック・ランドルフ(PF 1年)
ジェイソン・リチャードソン(SG/SF 2年)

 2000年ミレニアムNCAAトーナメントを見事制覇したミシガンステイト。中心選手だったクリーブスやピーターソン、AJグレンジャーは抜けるものの、リクルーティングでランドルフとテイラーを獲得、WOGは今季のBIGTENはMSUの独走になるのではと予想します。
 ただし、それとNCAA2連覇とは両立しません。そんな簡単に連覇させてくれるほどNCAAは甘くありません。3人のシニアが昨季のチームで担っていた役割はどう埋めても埋まるモノではありません。また、ハトソンとベルというおとなしめのプレイヤーが果たしてチームの中で親分的存在になりきれるのかどうかというのも問題。また、落ち着きがなかったリチャードソンがどれだけ正確にシュートを決められるようになってくるかもこのチームの命運に大きく関わってくるでしょう。個人的にはザック・ランドルフのどすこいプレイは一見の価値有りです。何となくデューク時代のエルトン・ブランドを見ているような感じになるかもしれません。
 アーリー予想はもしかしたらランドルフって位です。基本的にこの大学もシニアまでしっかり育てるチームですので。


<オススメ その2>
Tennessee Volunteers
(SouthEastern Conference)
主力選手/
ヴィンセント・ヤーブロー(SF/SG 3年)
トニー・ハリス(PG 4年)
アイザイア・ヴィクター(PF 4年)

 テネシーといえば女子バスケが余りに有名で、男子のバスケットはどうしてもパット・サミット先生の放つ強烈なオーラの陰に隠れてしまいがちでした。しかし今年のテネシーは違います!!インサイドの強烈なプレイが信条のSECの中でガード主体のチームとして異色を放っていたテネシーですが、インサイドにヤーブローとヴィクターをむかえてパワーアップ。伝統のガードにはトニー・ハリスを配して昨年のNCAAトーナメントではSweet16まで進みました。ボールハンドリングの上手い選手がそこそこ揃っているのでアップテンポのバスケをやらせたら立ち向かえるチームはそうそういないでしょう。
 ただし、弱点としてはディフェンスがあまり良くないことと、メジャーな舞台での「勝ち慣れ」が少ないこと。この辺が異様な雰囲気の支配するNCAAトーナメントでどのように響いてくるかが問題です。これを克服すればエリート8から先が見えてきます。
 ヤーブローは来年でおそらくアーリーエントリー。顔がいいだけにルックス面でのNCAA界の損失は甚大かも(爆)。


<オススメ その3>
Illinois Fighting Illini
(BigTEN Conference)
主力選手/
コーリー・ブラッドフォード(SG 3年)
ブライアン・クック(PF/C 2年)
フランク・ウィリアムズ(PG 2年)
マーカス・グリフィン(PF 4年)

 はっきり言ってこのチームは「対抗」に入れたかった・・・入れたかったのに、どーしてNBAを選ぶかコーチ・クルーガー!!!(激怒) お陰でWOGの評価はオススメに落ち着いてしまいました(泣)。昨季も評価が高かったのに、どうしてもイマイチ波に乗れずに終わってしまったイリノイ。今季も何となくそういう雰囲気で終わってしまいそうな気がしてなりません。勿論波に乗ったときの彼等は最高にいいプレイを見せてくれるのですが、そこまでに到達するのにやたらと時間がかかるというのも、このチームの難点。個人的にはとても好きなプレイヤーが集まっているチームなだけにもうひとふんばりして欲しいところです。
 このメンツの中でのアーリー予想は今のところはなし。何となくブラッドフォードもクックも残るような気がします。


<オススメ その4>
Kansas Jayhawks
(BIG XII Conference)
主力選手/
ケニー・グレゴリー (SF 4年)
ジェフ・ボゥシー(PG 3年)
ドリュー・グッデン(PF 2年)
ニック・コリソン(PF 2年)

 コーチのロイ・ウィリアムズさんのUNC行き未遂事件で一騒動あったカンザス。この事件でウィリアムズさんがカンザスに留まることになり、カンザスのプレイヤーとウィリアムズさんの間の絆はより一層深くなりました。この精神的な強さはNCAAにとっては何者にも代え難いもので、これがNCAAトーナメントにおいては十二分に威力を発揮するのです。
 アリゾナやデュークなどと言ったバケモノチームに比べて今季のカンザスは確かに個人能力という点では劣りますが、何といってもこのチームはケミストリーが固く、よく組織されているのが最大の売り。突き放しても突き放しても雑草のように食らいついてくるしぶとさが今季のカンザスの特徴になるのではないでしょうか。優勝する確率はそれほど高くないものの、4年生リーダー達が才能ある下級生達を叱咤激励し素晴らしいコーチの指導の下でチームを引っ張ていくという昔ながらのNCAAバスケットのスタイルが見たい人は是非カンザスを御覧になって下さい(とはいえ、グッデンやコリソンのお陰でまだまだカンザスの平均年齢は若いですけど)。
 因みにアーリー予想はなし。というか、カンザスという大学、コレまでにアーリーはポール・ピアースただ一人しか出しておりません。


<オススメ その5>
Seton Hall Pirates
(Big East Conference)
主力選手/
アンドレ・バレット(PG 1年)
エディ・グリフィン(PF 1年)

 WOGのオススメ第5弾はシートンホール。ここはなんつってもリクルーティングが反則によろしい。そして、コーチKの初代稚児ことトミー・アマカーの若さと知性が溢れる優れた指導がチームに活気を与え、シャヒーンのワンマンチームだった頃から比べるとあっと言う間に素晴らしいまとまりを持ったチームに変身しました。主力としては1年生を取り上げましたが、ここはそれ以外の上級生の選手達が勝ち方を心得たプレイヤーが多く、彼等が経験少ない1年生のスター選手を支える形になっていくかと思われます。
 アーリーエントリーの可能性は活躍次第によってはグリフィンがエントリーする場合もあるかもしれません。


<その他のオススメチーム>
Maryland Terrapins(ACC)
主力選手/
テレンス・モリス(SF 4年)
フアン・ディクソン(SG 3年)
ロニー・バクスター(PF 3年)


Stanford Cardinal (PAC10)
主力選手/
ケイシー・ジェイコブセン(SG/SF 2年)
ジェイソン・コリンズ(C 2年)


Kentucky Wildcats(SEC)
主力選手/
テショーン・プリンス(SF 3年)
ジュレス・カマーラ(PF/C 3年)
キース・ボガンズ(SG/PG 2年)
*プリンスとカマーラはアーリーエントリーの可能性あり


Virginia Cavaliers(ACC)
主力選手/
クリス・ウィリアムズ(SG/SF 3年)
ドナルド・ハンド(PG 4年)
アダム・ホール(SG 4年)
*ウィリアムズはアーリーエントリーの可能性あり


Notre Dame Fighting Irish (BEC)
主力選手/
トロイ・マーフィー(SF/PF 3年)

ライアン・ハンフリー(PF 3年)
*マーフィーはアーリーエントリーの可能性あり

Florida Gators(SEC)
主力選手/
テディ・デュペイ (PG 3年)
ユドニス・ハズレム(PF 3年)
ブレット・ネルソン(PG/SG 2年)


<大穴>
North Carolina Tar Heels
(Atlantic Coast Conference)
主力選手/
ジョーゼフ・フォーテイ(SG 2年)
ブレンダン・ヘイウッド(C 4年)
ジェイソン・ケイプル(SF 3年)
クリス・ラング(PF 3年)

 はい、毎年UNCはこの位置が恒例です(笑)。昨年も大穴予想しておいて正解なシーズンでしたが今年も大穴。各スポーツ誌ではUNCを5位以内にランクしているところが多数ですが、皆さんエドコタの評価を低く見積もり過ぎだっちゅうの。このチーム、確かにサイズはあるけど、その代わりボールハンドリングが出来る奴が異様に少ない。今のところプレッシャーディフェンスにも安心してボールを任せられるプレイヤーなんてジェイソンしかいない状態。ブレンダちゃんに至ってはインサイドで張ってるだけで何もしてくれやしない。しかもこの子と来たらシュートレンジが無いに近い。こんな奴はシュートレンジ2ミリだ、2ミリ!!1インチどころか1センチもくれてやらん!!
 おまけに予備校まで通わせてキープしてたぱっぱらパーカーことジェイソン・パーカーには逃げられてるし(因みにパーカーは他の大学でプレイしたとしてもゲーム成績がどうであれ来年のドラフトにはアーリーエントリーを確実にするでしょう)、UNC再生の頼みの綱だったロイ・ウィリアムズさんには逃げられるし、正に踏んだり蹴ったり。こんな状態でランキング5位以内にされていること自体が奇蹟に近いような。
 カギとしてはクリス・ラングやヘイウッドがケガをしないこと。クリスがケガと病気に泣かされた昨季はジュリアス・ペパーズがいなかったら見るも無惨なことになっていたでしょう。こんな子に命運を託すのはWOGとしては不本意極まりないのですが、やっぱり今季のターヒールズの出来はヘイウッドの成長如何に関わってくると思います。っていうかブレンダちゃんていつになったら花開いてくれるんだか(泣)。
 新しく就任したマット・ドアティーさんのコーチとしての技量は未だ未知数状態。とりあえずガスリッジさんよりは遥かにマシなのですが、アシスタントコーチを全てノートルダムから引き連れてきただけに、方法ががらっと変わってしまってプレイヤー達は戸惑うかもしれないことを考えると楽観的にもなれません。
 アーリーエントリーですが、フォーテイちゃんがもしかしたら、という程度。でもこの子ももう1年残留しそうな感じです。