やっぱり2pacはよい(^^)

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 昨日聞いたんですが、日本も月曜休みの3連休が法制化されたんですね(情報がおせーよ、おめー)。アメリカではいろんな記念日を「1月の第二月曜日」とか「2月の第三月曜日」とかいう風に決めているので、日にちが上手く確定してない分、土日月と3連休になるから家族で過ごす時間や小旅行ができるってことで非常に合理的なシステムだなぁと思ってました。一応日本のニュースもそれなりに追ってはいるのですが、法制化されたのはWOGが日本から出ていった直後の話なのかな(よくわからない)。

 そんなことはいいとして、昨日2pacの新アルバムStill I Riseを買いました。正式には2pacとその手下(笑)のoutlawzのユニットで作った未発表曲のアルバムなんだけど、この時期の新アルバムっていうのがいかにもNotorious B.I.G.の"Born Again"(こちらは買ってません。だれか貸してくれ)の向こうを張ってるの見え見えでなんだかなぁってかんじですが。
 結果から言ってWOG的には大枚はたいて($15。でも別の店だと$19もしてた。この差はナンだ)このアルバム買って大正解でした。もう最初からシャクールの声ががんがんに響いてきてWOGはメロメロ。「いや〜ん、2pacの声ってやっぱだめだわ〜」とひとり悦に入ってました(笑)。声の加工の仕方とかから考えると大体93年位の2pacかな。比較的初期。最後の方は殆ど声にエフェクトかけてませんでしたから。
 トゥパックについてはWOGは本当にラップ界で最高の声を持ってた天才だと思ってますのでマジ資料とか読み込んでその内酔っぱらってコラム集ででも大論説ぶちかましたいと思ってるところです。ま、今のところそこまで手が回らないのでこれはオフの宿題になりそうですが。(って、コラム集はバスケネタでもオフにしか書いてないような気がする・・・^^;;;)
 彼のラップで初めて聴いた曲は"Me Against the World"。"Bad Boys"っていう、日本でも最近WOWOWか何かでTV公開されてた、マーティン・ローレンスとウィル・スミスの2大ブラック人気sitcomスターが競演している映画のサントラの中の一曲。映画を見て音楽が気に入ったのでサントラを買うことにしたわけですが、今から思えばこのサントラ、ビギーも入ってたりして、ブラックミュージックのショーケース(っちゅうか入門)としては最適かも。ともあれ、そのサントラを何の気なしにながら聴きしてたんですが、"Me Against the World"が始まった途端、WOGはこの曲を聴く以外には何も出来なくなってしまいました。何だこのセクシーな声は。こんな声したラッパーが存在ていいのか。だめだ、色っぽすぎる!反則だ!!(笑)お陰でこのサントラ、Me Against the Worldだけ何回リピートし直したか、覚えてません。
 2pacの声に夢中になってしまったWOGは友人に同題の付いたアルバムを借りました。最初から最後まで2pacづくし。もうダメ。Dear Mamaでは母への思いを綴ったライムにホント泣きました。こんな声で「ママ、本当に感謝してるよ」なんて言われたらWOGだったら無条件で許してしまいそうだ(苦笑)。つうか、こんな声の息子に一度でいいから母の立場として言われてみたいっす。で、そのかなり後、のしちゃんにDear Mamaのビデオクリップ見せてもらったんですが、もう最初のイントロの部分から泣きっぱなしでした。お母さん、そんな素敵な笑顔でトゥパックの思い出を語らないでくれ・・・泣けてくるじゃないか・・・(T_T)

 さて、アメリカとは言っても広い国なので西海岸と東海岸とではかなり人の性格や生活環境が違うわけですが、それは音楽やスポーツにも現れてるんですよね。スポーツで言えば西海岸はアップテンポの早い展開で東海岸は重たくフィジカル。ラップの世界ではそれがイーストコーストとウェストコーストって2極に分かれて94年後半〜97年前半まではめちゃめちゃ激しく対立していました(WOGに言わせればあれは「作られた対立」だったと思う)。端的に言って、西のドンはDeath Rowレーベルの2pacとSnoop Doggy Dogg(Dr. Dreも入るのかな)、東のドンはBad BoyレーベルのNotorious B.I.G.とPuff Daddy。この対立は双方の頭的存在だった2pacとビギーの暗殺という形で一応の終止符が打たれましたが、その後もしばらくはサンプリングの手法やサンプリングする曲のセレクション、またエフェクトのかけ方みたいなところにその影響は残ってました。WOGの中では東はアシッドなリズム系、西はメロディアスなソング系と分けてます。バスケその他のスポーツは東のがつがつさが好きな私ですが、ラップだけは軟弱と言われよーが西のが好きです。東のでビギー以外にWOGが何とか聴けるのはせいぜいJay-Zぐらいまでです(Jay-Zを東に入れるかどうかは諸説わかれるところですが。どっちかっつーと彼はその対立の後に出てきた人ですから)。一度ウータン・クランを聴いて頭が真っ白になったのは私だ(苦笑)(Method Manもウータン以外の個人で出してるラップだったら聞けるけど・・・)。

 で、今回のアルバムは見事にウェストコーストそのもの。サンプリングのメロディに合わせて2pacがラップを刻み始めたらもうダメでしたね。2pacが好きっつーとよく「いい男だからねー」って言われますが、WOGは2pacのことはそれほどいい顔だとは思いません。そりゃ、映画に出るほどだからそれなりの顔だとは思うけど(苦笑)。ティム・ロスと共演した「グリッド・ロック」も見ましたが、映画俳優としてはまあ並。というか、自然に役になりきってた(地なんじゃねぇのかという話もあるが)ので上手くも下手でもなく、そんなに存在感は感じることはない感じ。でも、「グリッド・ロック」の最後のところでラップを始められてWOGは腰が砕けました。ああ、やっぱこの人はラップやらせてなんぼだよ。天職だ、天職。
 しかし、この2pacにせよ、ビギーにせよ、これだけ死んじゃった奴の未発表やらベスト版を集めて復活させてしまってる(そしてそれがどんな新人のラッパーより売れている)ところに今のラップのネタの行き詰まりを感じてるのはWOGだけでしょうかね・・・。
 ラップについてはまた後日書きます。あ、WOGはラップに関しては思いこみやうろ覚えでものを書いてるんで、もし詳しい方で「それは違っとるぞ」という箇所がありましたら何なりとご指摘下さいね。

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