Total Eclipse

1/21

・・・と書くとどうしてもWOGが思い出してしまうのがディカプリオの出てた映画。ディカプリオ演じるランボーのはちゃめちゃな行動に振り回されるヴェルレーヌっていう感じだったんだけどね。邦題は「太陽と月に背いて」とかなってたっけかな。でもやっぱランボーやヴェルレーヌが英語を喋るのは反則でしょう。下手でもいいからフランス語を喋って欲しかった。ま、フランス人だったらあんな映画作らないでしょうが。「ギルバート・グレイプ」の頃からディカプリオは好きで見てたんですが、彼は狂った役やらせたら最高です。「太陽と・・・」もいいし、「バスケットボール・ダイアリー」もあのヤク中ぶりがたまらなくいい。
 こんなWOGだったので「タイタニック」で大ブレイクしたときはかなり怒りました。「あんなの、ディカプリオじゃない!」と。ただのプレイボーイの役じゃんね。あんなんで「セックスシンボル」とか騒ぐアメリカ一般人と日本の「タイタニック以降の」ディカプリオファンの低脳さに鉄拳食らわせたい気分になりました。というわけでWOGは「タイタニック」は一度も見ていません。基本的にアメリカ映画は嫌いなので。フランス語を喋って欲しかったといえば、「仮面の男」もかな。でもWOGはあのディカプリオのルイの役は好きです。あの憎らしさが最高にディカプリオのキャラクターに合ってました。

 閑話休題。我がシャーロットにアイバソン&76ersサイトのオーナーであるフェイク朕が凱旋、WOG宅に泊まってもらいました。フェイク朕、フィラデルフィアからの訪問だったのですが、何だかすごくいろいろなトラブルに見舞われたようで、迎えに行ったときはかなりぐったりしておられた(苦笑)。それでも日本人の友達がいないWOG(いや、アメリカ人の友達だっていないが)は久しぶりに話し相手を見つけたので、ショッピングモールに連れていってNBA話に花が咲く咲く。やっぱ嬉しいね、話を聞いてくれる人がいるとさ。
 で、フェイク朕は何故来たかといいますと、シクサーズの追っかけでNBA見に来たわけです。WOGも一緒に見られたら良かったのですが、あいにく授業があって行けず。4月にシクサーズが来るときには行きたいなぁ。
 授業後、アリーナにフェイク朕を迎えに行って帰ってきたら月が半分欠けてました。あ、そうだ、今日は月食の日だったんだ!朝飯を食いながら読んだ新聞にそんなことが書いてあったっけ。月食を見るのは久しぶりなWOGは嬉しくなって、ベランダからちらちらと月食の様子を眺めてました。
 田舎にいたころは本当に星を見るのが好きでした。一時期は天文学者になろうとさえも思ってました。でも東京に移ってからは殆ど見なくなってしまいましたね。高村光太郎の「智恵子抄」に「智恵子は東京に空がないという」という一節がありましたが、本当に東京には空がありません。夜など尚更です。月と金星と木星ぐらいしかマトモに見られません。オリオン座ですら小鼓の形しか見られなくて、その中にある子三つ星の真ん中のオリオン星雲なんてネオンの中に無情に消されてしまっています。
 シャーロットに移ってきて、星が綺麗なのにはとても感動しました。しかし、今度は逆に自分の視力の低下と星に関する知識の忘却に愕然。昔はメガネなどかけなくても十分に星を見渡せ、あれはエリダヌス座、これは小熊座と見分けることが出来たのに、今の自分と来たら全くそれが出来ない・・・。
 そうこうしている内に皆既月食に突入。WOGが最後に月食を見たのは早17年前のことになるでしょうか。月食とはどんなものか知らなかった当時のWOGは日食同様、月食も月が地球の陰に消えて見えなくなるものだとばかり思ってたのです。しかし実際は地球の微弱な明かりのせいで月そのものは見えてるんですよね。この月がまたものすごくグロテスク。黄色がかったオレンジ色。この事実に17年前のWOGはびっくりした思い出があります。でも、このオレンジ色の月、望遠鏡で見るとやっぱり暗灰色なんですよね(実際17年前WOGは確かめた)。何がオレンジ色にさせてるんでしょうか。あと、普段の月は何となく平面的ですけど、皆既月食の月は思いっきり球体。「ああ、月ってやっぱ球なんだ」ってよく判ります。それから、ものすごく小さく見えることも付け加えておかないと。やはり、明かりというのは不思議な力を持っているもんなんですね。
 因みに今回の月食、シャーロットでは午後9時頃から始まって明くる日の午前2時頃まで続きました。

ホームに戻る