病欠
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 今セメずっと授業には皆出席を続けてきたがついに力尽きて今日は休んでしまった。理由は他でもない生理痛。昨日無理をしてペーパーを仕上げて授業に出席し、しかも授業後は友人をシャーロットコロシアムまで車で迎えに行ったのが決定打だったらしい。実際昨日も正午頃、吐き気を伴う激しい痛みがWOGを襲い、2時間ぐらいベッドの上でのたうち回っていた。普段健康なだけに(2000年になってからは風邪すらひいてない)この時ばかりは本当に参ってしまう。ま、そういう体に生まれついてしまったんだから仕方がないか。
 さて、たまには学校のことも書かないとWOGが本当に学生をやっているのかどうか、疑われてしまうので今日は学校のことについて。今セメはWOGは週に3日授業に出席している。F-1ビザを持つ大学院留学生は1セメスターにつき、最低9単位は取らねばならない(学部生の場合は12単位)。昨セメは特別措置で6単位にしてもらっていた。これはWOGが急に留学が決まったこと、生活のセットアップを授業を受けながらしなければならないことを考慮に入れてもらってのことだった。しかしWOGはそのことが判ってなくて「今セメも6単位でいいのかな」と気軽に考えて登録したのだった。そうすると留学生課から「単位が3個分足りない」との連絡。「え?6単位じゃダメなの?」と質問するWOGに「アナタは交換留学とかじゃないのだから今セメ以降は9単位じゃないとビザの資格が満たされないんだよ。先セメは特別措置だったんだよ」との留学生課のお達し。慌てて3単位付け加えたのだった。(因みにこれを今アリゾナ大にいるeueさんに話したら「そんなことも知らなかったの。WOGさんて面白い人だ」と言われてしまった^^;;;)
 大学院の授業は1回あたり3時間で3単位。だから3日出席でよいのだが、課題の量がハンパじゃない。当たり前だがアメリカの大学は留学生にも情け容赦なくアメリカ人と同じ量だけの宿題(主に読書)を課すのだ。英語が昔から苦手だったWOGは当然全部読める筈もなく、半分ぐらいしか読めずに出席してしまっている。特に今セメはカレッジバスケットのシーズンと重なってしまったので惨憺たる有様。先セメはきちんと読もうと辞書を引きながら読んでいたのだが、今セメに至っては辞書をひくのが面倒くさくなってしまい、判らない単語は読み飛ばして読んでしまっている。故にWOGが本当に文章を理解して読んでいるかどうかは非常に怪しい。
 ウチ(UNCC)の大学院の授業は大体夜に行われている。これは大学院生に働きながら学ぶ人が多いということを如実に反映している。今セメも3日中2日分は夜の授業だ。たまに昼の授業もあるが、これは大体学部生との合同であることが殆ど。今回休んでしまった授業も本来は学部の授業なのだ。あと、ウチの決まりで大学院生は専攻以外の学科の授業を6単位まで受けることが出来る。WOGはその6単位分を今セメ使っている。一応WOGの専攻は歴史なのだが、どうも読者の皆さんはWOGの専攻が何なのか分からない人が多いらしい(笑)。この前は「WOGさんの専攻って音楽ですか?」と言われてしまった(笑)。そりゃ、日本にいたときは下宿にピアノがなかったからよく音大生の振りをして音大に潜り込んでピアノ弾いてたけどさ・・・(苦笑)。
 授業の話に戻ろう。一つはLiberal Studies(何と訳せばよいのかよく判らない)で、アメリカの詩をテーマにしたもの。これはかなり楽で、しかも結構楽しめる。アフリカンアメリカンの詩をテーマにした回にはラップの歌詞まで出てきてなかなか面白かった。毎回授業を受けているクラスメイトが「この詩はおもしろいと思う」と言って一つ一つ朗読してくれるのだが、シャキール・オニールの歌詞の時には「僕はラッパーじゃないから上手く読めないけど」と言いながら歌詞を読んでくれた。白人が黒人のラップを読むというのもなかなか奇妙なものだ。
 もう一つが宗教学なのだがこれが曲者で、思いっきり宿題を多く課すのだ。最初は「こう書いたらいいのかしらん」と思いながら提出していたのだが、それで一回目の評価が思いっきり「不合格」だった。学校側からWarning Letter(「アナタはこの前の中間評価で不合格をもらって単位の危機です」という内容のもの)をもらってしまい、非常に焦った。ぎりぎりしか取っていないWOGが単位を貰えなかったら、つまりビザの資格が剥奪される。平たく言えば国外退去である。折角これだけ苦労して留学を勝ち取ったというのにいきなり国外退去ではシャレにもならない。仕方なくWOGはWriting Resource Center(レポートの書き方を教えてくれる所)に2回ほどカウンセリングを受けに行き、その結果何とかその次の評価では「可」になった。しかし、それでも「可」であるところが何ともいえないのだが(苦笑)。教授曰く「キミは大学院生なのでそれだけのレベルを僕は要求しているんだ」だそうで。おいおい、期待してくれるのは嬉しいけど、こっちは留学生だぜ・・・(^^;)
 やはり、今セメの敗因はカレッジバスケットのシーズンと重なってしまった、ということと、NBAのスケジュールに合わせて授業を取ってしまったということだろう(笑)。来シーズンはおそらくNBAを見に行く回数は段違いに少なくなると思われるので(NBAの上層部(選手達じゃないです)のやっていることに対してWOGの方が呆れて、というかついていけなくなってしまったため)マトモに授業を受けているとは思われるのだが・・・。

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