日本人だぞ 日本人だぞ

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 今更な話で申し訳ないが去る7/29、シャーロットのファーストユニオンプラザというところでシャーロット日本人会主催による盆踊り大会が催された。その時のことを少し書こう。
 何せWOGは7/29と言えば引っ越しの真っ最中。24日の深夜に日本からさんざんの思いで帰ってきて(飛行機がトラブルで別便に振り替えられたのだ・・・しかも2回も・・・お陰でビジネスクラスというものを味わえたのだが・・・)25日から一人でコツコツと荷物をまとめたりしていた(しかも生理が来て25と26は殆ど動けなかった・泣)。そして29日の午前中には一人では運べないベッドやら机やらの運搬をホストファミリーに手伝って貰うために早起き。
 まさに疲労困憊と言ったところだったのだが、それに更に追い打ちをかけるかのようにアクシデント発生。何と停電してしまっているのだ。日本だとそれほど停電は問題にならないのだが、ここアメリカでは違う。停電すると生活に関するの全ての道具が動かなくなってしまうのだ。つまり電話だって動かないし(私の場合FAX電話なので×。普通にモジュラージャックにつなぐだけの電話ならばOK)、PCだって動かない。PCには普通予備電源と言うモノがあるが、ウチのPCは先カンブリア紀仕様なので立ち上げるだけで予備電源の50パーセントがパーになってしまうという恐るべき事態が発生してしまうメカなのだ。こういう環境に囲まれたWOGにとって、停電というのは、つまり通信作業が出来ないということを指す。
 通信作業が出来ないということが何故そんなに重大なコトかといえば、WOGは盆踊り大会が行われる会場がどこにあるか知らない、ということに最大の理由があった(爆)。前もってみずきさんがご自分のページで会場の場所等をお知らせしてくれたことがあったのだが、なまぐさなWOGはその時はちらっと見ただけで「ま、当日にでも改めてここに来てプリントアウトすればいいか〜」等とお気楽に考えていたのが仇になった形だ。
 ルームメイトが電力会社に電話をかけて問い合わせたところによると、どうやらその前日の夜の雷雨で電線がイカれたらしい。「1時間以内に来ますよ」との連絡を受け取ったが、アメリカ人のことなので、どう考えても午前中に終わる見込みはなし(こういうところでアメリカ式が慣れてきてしまった自分・・・)。仕方ないので「ダウンタウンにあるらしい」という情報だけを頼りにぶっつけ本番で会場まで車で行くことに決めた。
 実際の所、シャーロットのダウンタウンが小さいこともあって結構簡単に見つけられた。というか、アジア系の顔がはっぴ着てうようよ群れていたらそらぁ普通バレバレですわな(苦笑)。
 早速駐車場に車を停めて会場へ。WOGは今回の盆踊り大会、ボランティアとして折り紙のコーナーを担当することに決まっていた。事前に何も準備していなかったために何が何だか判らない。ついでに折り紙の折り方も忘れてしまっていた(爆)。必死に近くの人に教えて貰って何とかモノになったところで折り紙コーナーの折り担当を任せられた。
 しかしコレが来るわ来るわ、何でこんなに人が来るんだというぐらいに折り紙のコーナーに人が押し寄せ、WOGはてんてこ舞いになりながら子供達が折り紙を折っているのを監督。ちょっとでも手順を間違えると直さなければいけないのでコレが疲れる。しかもたどたどしい英語な為になかなかこっちがやって欲しいことも満足に伝わらない。挙げ句の果てにはWOG自身が手裏剣の作り方を忘れてしまってその辺にいたアメリカ人のおっちゃんに作り方を貰う始末。日本人としたことが、な、情けない・・・(爆死)。お陰でわざわざシャーロットまで来てくれた友人達にもろくに挨拶も出来なかった・・・(大泣)。
 3時になり、やっとの事で折り紙コーナーが終了すると既にその時点で腰が再起不能なまでに痛んでいた(泣)。みずきさんの話によれば、折り紙コーナーは毎年人気のコーナーなんだそうな。ふがー、それだったら体力的にもうちょっときばって準備して来るんだった〜!!引っ越しとの掛け持ちではあまりにきつすぎた・・・(泣)
 折り紙コーナーをやっているときの話。黒人のにーちゃん達(おおよそハタチ前後)4人ぐらいがやってきて何をするかと思ったら一人のにーちゃんが折り紙を一枚取って何かを折り始めた。忙しい私はそれを見る暇もなくお客さんの対応に追われていたのだが、出来上がったモノを見てみると、これがまた素晴らしいジオラマ系カエルだのカマキリだの、アナタそのままテレビチャンピオンの折り紙王選手権に出られるんじゃねぇのかと言いたくなるぐらいの作品が出現。アメリカ人と言っても千差万別ですが、ここまで折り紙が上手いにーちゃんを見たのは初めてだった。あのにーちゃんの折り紙歴はかなり長いと見た。
 痛んだ腰を休めてしばらくした後、WOGはアトラクションを見て回った。金魚すくいとかヨーヨー釣りとか、う〜ん、日本の夏の風物詩がここまで忠実に再現できているなんて感動。しかしそれ以上に「シャーロットにはこんなに日本人がいたんかい」とまで言いたくなるような日本人の数に驚いた。いつもはあまり外に出ない生活をしているのでそれほど日本人は見かけないのだが、これだけ集まると圧巻だった。
 余談だが、この盆踊り大会の時にようやく「在留邦人登録」を済ませた。やっとこさ次回の選挙からはシャーロットに居ながらにして日本の選挙に投票が出来るのだ。めでたしめでたし。
 そうそう、一通りアトラクションを見た後、私は折り紙のコーナーに戻ってちょっと復習をしていたらアメリカ人の男の子が親に連れられてやってきて「折り鶴折ってくれない?」と頼んできた。たぶんWOGがその時浴衣を着ていて、何事かを折っていたからだろう。WOGは一応その子に折り方の説明を入れながら一緒に折ってあげた。その折り鶴が出来たときの男の子の嬉しそうな表情は今までの疲れを全て吹き飛ばすような、とても晴れ晴れしいものだった。立ち去る間際、男の子はお母さんに何かを言い含められたようで、「サンキュー」とWOGの元に来て持っていた1ドル札をくれた。おお、こういうときにアメリカ人の方はチップをわたすのか。チップの使い方の極意を知った心境になってしまった。因みにその時バッグが手元になかったので、貰った1ドル札はそのままWOGの浴衣の袖の袂に。これがホントの袖の下(爆)。
 閑話休題。日本人以外にも祭りに訪れた人は非常に多く、ポケモン人気やキティちゃんの高さを窺わせた。ハローキティはブランディやマライア・キャリーといった芸能人が愛用している為にその辺から人気が広まったらしく、今や何処のショッピングモールに行っても「サンリオショップ」は若い女の子で一杯。
 ついでに漢字ブームにもあやかって、日本の雑誌や自分の名前の漢字が書かれた色紙が人気だった。来場した子達の中には「にこらす」などと自分の名前がひらがなで書かれたTシャツ(しかも縦書きなところが心憎い)を着ていた子もいて、ついつい笑ってしまった。
 ともあれ、束の間の日本空間を味わうにはもってこいのイベントでした。7月下旬にシャーロット近辺に来る用事がある方は是非お立ち寄り下さいまし(^-^)

追伸:シャーロット盆踊り大会の様子についてはみずきさんのページのご報告もご覧下さい。写真付きで楽しいですよ!!(^-^)

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