ロックアウト

9/11



 とうとうやってもーた、ロックアウト(泣)。NBAファンだと違う想像をなさるかもしれないが、違うんでご注意を。
 ウチの寮は入り口と自分たちの部屋の2カ所に鍵がかかるようになっている。トイレやシャワーはルームメイトと共同利用なのでベッドルームの外にある。昨日の夜、WOGはシャワーを浴びた後、自分の部屋に帰ろうとしたら、なんと鍵がかかっていて入れないのだ。どうやらシャワーを浴びる前に無意識に閉めてしまったらしい。鍵は部屋の中。しかもルームメイトはこの前引っ越していってしまったのでその部屋には私一人しか住んでいない。他のルームメイトは外出中。ここまで完璧に八方ふさがりだと自分で何とかするしかない。WOGは1階の寮委員が詰めている場所に向かった。
「ロックアウトされちゃったんだけど・・・スペアキーを・・・」
「ああ、それならここにはないからオークに行きなさい」
 はいー!? 何故にこの寮の管理室には鍵を置いてないんだー!?因みにオークというのはウチの寮から歩いて5分の別の寮。夜10時近く、しかもWOGのカッコは濡れたままの髪にパジャマ(普通の服も部屋の中に一緒に閉じこめてしまったのだ・・・TT)にヘップサンダルにバスタオル。全くもって「銭湯帰りの日本人」なのだ。そんな格好で取りに行けと!?
「あのー、この格好じゃちょっと・・・誰かこちらへは来ていただけないんでしょうか?」
「ルームメイトがいなくてあなた一人なんだから無理。自分で取りに行きなさい」
 ああああ、こんな姿を公道に曝すことになるのか・・・でも鍵がないと何もできない・・・(泣) 意を決したWOGはパジャマ姿でオークまで歩いていった。ああ、こんな歳になってこんなことをするなんて・・・恥ずかしいを通り越して自分が情けなくなってきた。
 そして行った先のオークでは寮委員のねえちゃんに「シャワー浴びてるときにロックアウト食ったみたいね」と半分笑われてしまった。くうぅ・・・(TT) 自分の名前とID番号を告げて鍵をもらうとそのねえちゃん、「3時間以内に引き替え金を持って戻ってきなさい。でないとあなたの鍵はあなた自身の費用で変えてもらうことになりますよ」因みに鍵を変えるとかかる費用は40ドル・・・つまりだな、アンタ私にこの夜更けにもう一度一人で戻ってこいというのか。ひでぇ・・・(号泣)
 しかし背に腹は代えられずWOGはその晩寮とオークの間を2往復しましたとさ。道すがら見えた夜空の星がまた綺麗で余計にWOGにとっては哀れでした。誰かこんなかわいそうな年寄りに愛の手を。


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